サンマの豊漁に沸く北海道根室市がピンチを迎えつつあります。
活気づいた街に水を差す事態にならないか、市民は心配しています。
石黒拓海記者
「こちらのダム、一目見ただけで水が少ないのがわかります。両端は土がむき出しになっていて本来であればそこまで水があったものと予想できます」

根室市内にある「牧の内ダム」。
約9割の市民生活を支えるこのダムの貯水率は21日時点で54.4%。
今、根室で水不足が起きているのです。
原因は、この夏の雨不足。

根室市の7月から9月の降水量は181.5ミリと、2024年と比べ半分以下になっています。
牧の内ダムに残っている水は100日分ほど。
もしこのまま雨が降らなければ2004年以来、21年ぶりとなる配水制限を行う可能性もあるとして、市は約1万世帯に節水を呼び掛けています。

根室市上下水道施設課 井家新課長
「風呂の残り湯を再利用していただきたい。あとは歯磨きや手洗いの際に水を出しっぱなしにせず必要量だけ使ってほしい」

今シーズン、豊漁となっている根室のサンマ。
地元の鮮魚店の担当者はそのサンマにも影響が出かねないと話します。

茂勝 佐藤英樹店長
「やっぱり氷は水から作るからさ、節水制限とかなると困るんじゃないの。水なかったら何もできないよね」
サンマやザンギの定食が自慢のこちらの飲食店。
調理には、やはりたくさんの水を使うため、頭を悩ませています。

どす来い 望月香央理店長
「節水ってなると普段たっぷりのお湯でゆでていたものを、例えば野菜を蒸したりとかして水を少なくするとか心がけていかなくてはならない課題かな」
活気づいた街に訪れた水不足。

11月、太平洋沿岸では平年並みの雨が降るという予報が出ていますが、はたして、恵みの雨となるでしょうか?














