「ぶっ倒れるぐらい頑張ります」

――12月の電力ホールでの公演、どのような方に楽しんでほしいですか。

山寺宏一さん
「老若男女問わず、それこそ3世代で来ても楽しめると思います。作品はチャップリンの『犬の生活』と『キッド』。どちらも100年以上前の無声映画ですが、さすがは喜劇王。今見ても面白いんです。それに我々声優が生で声を入れていきます」

特に山寺さんが一人で演じる『犬の生活』は必見です。

山寺宏一さん
「僕は一人で全役やりますので、その頑張りを見てほしいですね。目についた(画面で)一番目立っている、やりたい人をやる、というシステムです。これが面白くないと言われたら、もう声優をやめようかと思うぐらい喋ります。これができるうちは大丈夫、と思えるような作品なので、ぶっ倒れるぐらい頑張ります」

喜劇王・チャップリンのアイデアと、声優の生の力が融合するステージ。気楽に、そして存分に楽しんでほしいと呼びかけました。

――最後に、宮城県民の皆さんへメッセージをお願いします。

山寺宏一さん
「僕は宮城をこよなく愛しております。東京に住んでいますが、食べ物はなるべく宮城のものを選んでいるので、僕の細胞はほぼ宮城でできていると自負しております。そんな私が精一杯頑張る公演ですので、たくさんの方に足を運んでいただきたいと思います」

さらに、山寺さんは自身が学生時代所属した東北学院大学落語研究会が60周年を迎え、11月22日に記念イベントが開催されることも紹介。残念ながら名古屋での公演と重なり参加はできないものの、VTRで参加するとのことです。

故郷への深い愛情を胸に、エンターテインメントの力で元気を届けたい。宮城が誇る稀代のエンターテイナー・山寺宏一さんの言葉の端々から、その熱い想いが伝わってきました。

「20周年記念 ボイスシネマ声優口演ライブ2025」仙台公演は、12月6日午後5時から、仙台市青葉区の電力ホールで開かれます。