城西大学進学後、首都大学野球リーグでは先発の機会が数試合ほどで、主に抑えを任されていた。4年春に2部所属だったチームは13季ぶりの1部に昇格、同年秋には竹丸も1部リーグデビューを果たし9試合に登板。3勝1敗、防御率1.52の好成績を残した。
「考えて野球をやったほうがいいよ」ベテラン左腕の言葉が転機に

鷺宮製作所に入社後は先発を任されるようになった。さらにウエイトトレーニングを行うようになり、平均球速が上がるなど手応えを感じたという。「球が速くなったのは大学時代だが、野球選手としては全体で見たらここ(鷺宮製作所)で一番伸びましたね」と語る。
さらに入寮して間もない3月、竹丸が試合で打たれた後にかけられたベテラン左腕からの一言が野球観を大きく変えるターニングポイントに。言葉を残したのは昨年限りで勇退した身長164cmの小柄なエース、野口亮太投手だった。「『もうちょっと考えて野球をやったほうがいいよ』と言われて。それから投げない期間があっていろんな試合を見て、そこで初めてちゃんと野球を見たというか。投げない期間がよかった。人のプレーや投球を見て自分に還元していく期間。その一言がなかったら今頃投げてないかもしれない」。今夏は3年ぶりの都市対抗出場を決めると竹丸は1回戦のTDK戦に先発。6回2安打8奪三振1失点に抑える好投でチームを勝利に導いた。