■新型コロナの影響で劇場閉鎖、その時うららさんの決断は?
新型コロナウイルスの感染拡大で、入団2年目の時に劇場が閉鎖、居場所を失います。
松澤うららさん:
「そこをきっかけに(バレエを)辞めちゃった人も多かったように思います。プロになるという目標をもって4歳から始めて、こんなにすぐ踊れなくなるなんてと思いましたし、その時が一番つらかったと思います、人生で」

当時日本に帰国していたうららさん。エジプトに戻るか、日本に残るか、出した答えは・・・?
松澤うららさん:
「次のシーズンでカンパニーが再開するのであれば、戻ろうと思っていました」

そして迎えた2020年のシーズンイン。コロナ対策として屋外で行われた公演で、半年ぶりに舞台に立つことができました。

松澤うららさん:
「本当にうれしかったですね。皆で抱き合って喜んでいました。やっぱり、私はここに戻ってきたなと思いました」

さらにこのころから変化が。世界各国から40人が集まるバレエ団で、3人ほどしかなれないファーストソリストを任せられ、準主役を務めるようになったのです。

芸術監督 エルミニア・カメルさん:
「うららについて言いたいことは、参加態度がとてもプロフェッショナルだということ。私が役作りについて要求するとき、彼女は何も言わず最善を尽くしてくれる。それを私は真のダンサーと呼びます」

逆境の中でも諦めずチャンスを掴んできたうららさん。入団5年目にして、さらなる夢のために、ある大胆な決断をします。