「レモン彗星」が今夜(21日)地球に最接近します。

10月18日未明に岡山県倉敷市で撮影した「レモン彗星」の画像が届きました。

「レモン彗星を望遠鏡で撮影してみました。最近曇りや雨が多いですか、早起きして良かったと思いました。次に見られるのは1100年後といわれているので、貴重な1枚になりました」(視聴者提供)

【画像①】レモン彗星C/2025 A6(岡山県倉敷市で10月18日未明に撮影)視聴者提供

星空が美しいスポットとして知られる北海道広尾町で20日夜に撮影した「レモン彗星」の画像も届きました。

【画像②】レモン彗星C/2025 A6(北海道広尾町で20日夜に撮影)花崎洋平さん提供

いま、話題になっている「レモン彗星」について、天文に詳しい山陽学園大学 地域マネジメント学部講師の米田瑞生さんに聞きました。

ー綺麗に撮影できていますね。

山陽学園大学 米田瑞生さん

「テイル(彗星の尾)をよくよく見ると2種類あり、右方向に長く伸びるイオンテイルと、やや幅があり短いダストテイルがあることが分かります。

ダストテイルは、彗星本体からぼろぼろとこぼれ落ちたものが軌道に置いて行かれて、また太陽の光のプレッシャー(光も圧力を与えるのです!)をうけて、膨らんだ形をしています。

イオンテイルは、彗星から発生したガスがプラズマ化し、太陽風に吹き流されて、高速で彗星から遠ざかる構造です。」

レモン彗星ってどんな星?

ー「レモン彗星」は、どんな星なのでしょうか?

山陽学園大学 米田瑞生さん

「今回の主役はアメリカのレモン山天文台で発見された彗星です。
名前の由来は発見者ではなく観測施設で、柑橘類とは関係ありません。」

「ただし、見た目はちょっと爽やかで、夜空の中で黄緑がかった尾をのばす姿はレモン色のように感じるかもしれません。」