最後に…

実際に、熊本市のリサイクル事業者に聞いてみました。

――「飲み残しがなく、キャップ・ラベルが外してあるペットボトル」はどれくらいありますか?

石坂グループ 経営管理部企画課 須田大貴さん「ほとんどないですね。基本的に選別は機械に任せていますが、選別できなかったものは人の手で分別しています。それは汚れているものや異物が入っているものです」

「ラベルやキャップ、異物の有無で手間はかなり変わります」

選別したペットボトルは粉砕されて8㎜のフレークに、そして再びペットボトル製品に生まれ変わります。

その精度を上げるためにも、須田さんは「可能な限り分別してほしい」と強調しました。

リサイクルボックスをめぐっては、2022年には物理的に異物を入れにくい「投入口が下を向いた」オレンジ色のボックスも導入されました。

リサイクル率を上げるため、業界全体で試行錯誤が続いています。

「10月20日」リサイクルの日の由来は、「ひとまわり(10)、ふたまわり(20)」という語呂合わせから。

これを機に「資源の循環」に思いをめぐらせて、リサイクルボックスに少しだけ注目してみてはどうでしょうか。