11月2日から東京・歌舞伎座にて上演される、三谷幸喜作・演出の新作歌舞伎、三谷かぶき「歌舞伎絶対続魂(ショウ・マスト・ゴー・オン)~幕を閉めるな~」囲み取材が行われ、演出の三谷幸喜さん、出演する松本幸四郎さん、片岡愛之助さん、中村獅童さん、坂東彌十郎さん、中村鴈治郎さんが登場しました。

「歌舞伎絶対続魂」の題材となったのは、脚本・演出の三谷さんが書き下ろし、主宰する劇団「東京サンシャインボーイズ」で初演された「ショウ・マスト・ゴー・オン 幕を降ろすな」です。とある劇場の裏側を描いた群像劇で、再演の度に大きな反響を呼んだ作品が、今回、「歌舞伎化」されて帰ってきます。

松本幸四郎さんは、三谷かぶきへの出演が2度目。
“(三谷さんのことは)100パーセント信頼している方なので。書いていただいたものをどうするかは役者次第なので緊張はありますけど”と、三谷さんへ全幅の信頼を寄せました。

三谷さん曰く「型破りの歌舞伎」となったという今作品。
“(元となった作品から)ほぼ原形をとどめていない感じになったので。かなり執筆には苦労しました。(役者陣は)力のある方々なので、すぐに役を自分のものにしていただいて。すごく順調に進んでいますね。”と稽古の順調ぶりを報告しました。
一方で、稽古場での雰囲気を問われると、三谷さんは“中村獅童さんとおっしゃる方は結構ふざけた方で。(稽古中に)割と脱線するじゃないですか。この二人(中村獅童と松本幸四郎)は仲が良いんですか?”と問うと、松本幸四郎さんは“いや、あんまり知らないです。”と即答。会場の笑いを誘いました。

三谷さんが獅童さんに向かって、“急に田中邦衛さんタッチのシーンが出てきたり。ああいうのやめてもらっていいですか?”と注文を付けると、獅童さんは、“稽古場っていうのは毎日毎日やってるわけですから!色んな自分を出したほうがいいじゃないですか。毎日試してみてる!「それはいいね」「それはやめて」の繰り返しなんですけど”と回答。再び幸四郎さんから“(演技プランを)迷ってるってことですよね?(笑)”と漫才かのように突っ込みが入り、抜群のチームワークを見せつけました。
【担当:芸能情報ステーション】