高市氏がかけた、維新・遠藤氏への“一本の電話”

維新を引き寄せるための布石が打たれたのは、公明が連立離脱を表明した翌日のことでした。関係者によりますと、窮地に立たされた高市氏は、懇意にしている維新の遠藤敬・国会対策委員長に電話。こう伝えたといいます。

自民党 高市早苗 総裁
「国民民主とは深い連立協議はしていない」

日本維新の会 遠藤敬 国会対策委員長
「政策をやってくれるなら、いいですよ」

その後、高市氏と吉村氏が電話で話したことで、両党が急接近したというのです。

国民民主党 玉木雄一郎 代表(15日・玉木氏のYouTubeより)
「自民党とやるんだったら最初から言ってよって感じ。二枚舌みたいな感じで扱われて、我々としては残念だなと」

玉木氏の恨み節に吉村氏は...

日本維新の会 吉村洋文 代表(16日・news23出演時)
「他党批判より、どうやって自分と政策、有権者との約束を実行するかということに力を入れた方が僕はいいと思います」

今回、維新は連携の絶対条件として「社会保障改革」と「副首都構想」の2つを自民側に提示。「企業・団体献金の廃止」は絶対条件としませんでした。その理由は...

日本維新の会 吉村洋文 代表(17日・ひるおび出演時)
「(企業・団体献金の)全部禁止を自民党がのむかというと、それはあり得ないと思います」

この姿勢に国民民主は...

国民民主党 玉木雄一郎 代表(16日)
「企業・団体献金の禁止、廃止を迫っていただきたい。政治とカネの問題に厳しい公明党を外して、政治とカネに甘い維新を入れたということになりかねない」

批判が上がる中、吉村氏が新たに絶対条件に加えたのが...

日本維新の会 吉村洋文 代表(16日・news23出演時)
「国会議員の定数の大幅削減。これを臨時国会でやり切る。これが僕は非常に重要だと思っています」

議員定数を1割減らすというもの。物価高対策や政治とカネでもない、いわば“変化球”に公明党は...

公明党 斉藤鉄夫 代表(17日)
「企業・団体献金の協議が進まないから、定数削減の話に持っていくのはすり替え」