政局は今週、誰を総理指名するかの攻防となり、自民党が日本維新の会と連立を組むことで大筋合意しました。連立を組むにあたり、絶対条件として維新側から突然浮上したのが「議員定数の削減」でした。
自民、窮地を脱すか?維新との連立「大筋合意」の背景
公明党の連立離脱で総理の座に黄色信号が灯った14日の自民党・高市氏。

自民党 高市早苗 総裁(14日)
「自民党の総裁にはなったけど、総理にはなれないかもしれない女と言われている、かわいそうな高市早苗ですが、もしも...もしもじゃないや、絶対なってやると思っている内閣総理大臣になれましたら…」
見せつけたのは総理への執念。
一方、もうひとり注目されていた国民民主党・玉木雄一郎代表は…
国民民主党 玉木雄一郎 代表(13日)
「『どこと組むんだ?』とか『玉木さん総理になるのか?』とか、いろんなことを聞かれますが、これは今まだ誰にもわかりません」
国民民主の玉木氏は、協力を求められた自民と立憲民主の2党を天秤にかけた状態。事態が大きく変わったのは15日のことでした。

野党3党で行われた党首会談。総理の統一候補を立てられるのかが焦点でしたが...
国民民主党 玉木雄一郎 代表
「依然隔たりがあるなと」「隔たりがあると」「隔たりがある部分が大きい」
玉木氏は「隔たりがある」を11回、連発。
一方、維新は...
日本維新の会 藤田文武 共同代表
「野田代表が誠心誠意、丁寧に話をされた姿勢に歩み寄りも感じられた」
“好感触”を匂わせる発言。ところが、このわずか1時間後、維新はサプライズともいえる行動に出ます。吉村代表が上京し、高市氏との会談に臨んだのです。

日本維新の会 藤田文武 共同代表
「(阪神の)優勝パレードにご招待する?」
日本維新の会 吉村洋文 代表
「来て下さいよ」
和やかな雰囲気の会談。終了後、吉村氏は…
日本維新の会 吉村洋文 代表
「日本を前に動かしていきたいという熱い思いがあることはよく理解しました」
Q.(政策協議が)まとまれば、(総理指名選挙で)高市早苗と書くか?

日本維新の会 吉村洋文 代表
「はい。その考え方で結構です」
維新は、政策協議がまとまれば自民党に協力すると電撃的に表明したのです。この合意の裏には高市氏が打った“ある布石”がありました。