定置網にかかったサケに頭がありません。北海道の海で、一体なにが起きているのでしょうか。

ごはんの上でキラキラと輝く「イクラ」。年末年始の食卓に欠かせない食材が高騰しています。

こちらの鮮魚店では、生筋子の価格が2024年の倍に。

魚常明田鮮魚店 若杉雄也さん
「去年はグラム1000円ちょっと。今年だとグラム2000円以上。これから(年末)の値段が恐怖でしかない」

高騰の理由は、サケの不漁です。

10月10日時点で、道内の漁獲量は391万匹あまり。

2024年の同じ時期から約6割減少し、過去10年で最低となりました。

この記録的な不漁に追い打ちをかけるのが、サケの食害です。

サケの定置網漁師 吉田信久さん
「好きなものがエラの部分。筋子とか白子とか全く手を付けない」

東京農大(生物産業学) 小林万里教授
「網が彼らの食生活を助けている状況」

北海道の海で、いま何が起きているのか。漁師を悩ます漁業被害を取材しました。