「世界移植者スポーツ大会」での仲里さん

その舞台とは「世界移植者スポーツ大会」。臓器移植を受けた人たちが、生きる喜びを表現し、ドナーへの感謝を伝える機会として、2年に1度開かれている。仲里さんは過去、ボウリングなど、3種目で4つの金メダルを獲得。今年の大会にも参加し、ゴルフで金メダリストとなった。

妻・広子さん
「本人が頑張っていると私たち家族も幸せ」「元気でいる以上は頑張ってもらわないと」

長男・翔太さん
「尊敬する父親です。ボウリングもゴルフも勝てないんです。父さんみたいに頑張りたい」

しかし、最初の移植から30年あまりが過ぎたころ、仲里さんを危機が襲った。父親から移植を受けた腎臓の機能が低下したのだ。技士として働く職場のベッドで、自らが透析を受ける生活が始まった。このときは、20代前半で経験した透析よりもはるかに厳しい闘病となったー