再び 壮絶な透析生活へ

「けいれんがあって、徐々に頻回になり、どうしても(除水する水分を)体重まで引けない。そうすると血圧が上がっちゃって、眠れなくなった。仕事できる状況ではないと思って、仕事も半年以上休んでいました」
「非常に辛くて。どうしようもなくもがき苦しんで。妻が腎臓を提供したいと言って、検査もしたんです…」
しかし臓器提供は誰から誰にでもできるわけではない。検査の結果、妻・広子さんの腎臓移植は適合しなかったが、その後手を挙げたのが、3人の息子たちだった。

「お父さんが危ない、自分たちが助けると言って…」
息子たちのなかで、二男・龍二さんの腎臓が適合することが分かり、2021年12月、仲里さんは再び生体腎移植を受けた。父親の腎臓をもらった最初の移植から33年を経て、息子の腎臓が再び命をつないだ。