鹿児島市で去年11月、4人が車にはねられ1人が死亡した事故で、過失運転致死傷の罪に問われている女の初公判が開かれ、女は起訴内容を認めました。

全身黒の服装マスク姿で証言台に立ったのは、過失運転致死傷の罪に問われている鹿児島市下荒田4丁目の無職・吉﨑順子被告(85)です。

起訴状などによりますと吉﨑被告は去年11月、鹿児島市下荒田1丁目の交差点を乗用車で右折する際、横断歩道や歩道を歩いていた4人をはね、姶良市の今西和隆さん(当時37)を死亡させ、3人に足の骨を折るなどのけがを負わせたとされています。

きょう17日開かれた初公判で、吉﨑被告は起訴内容を認め、弁護側は起訴内容については争わない方針を示しました。

冒頭陳述で検察は吉﨑被告が75歳を超えた2016年以降、人身事故を含むあわせて5件の事故を起こしていたと指摘。

被告人質問で、吉﨑被告は検察官からブレーキを踏み間違えた状況を問われ、「いつも気をつけていたが、ブレーキを踏んでいたのに、なんで足が右の(アクセル)にいったのか自分でも分からない」と述べました。

次回の裁判は12月1日です。