商用電気自動車のベンチャー企業「EVモーターズ・ジャパン」が輸入販売する中国製のEVバスでトラブルが相次いでいる問題で、国土交通省は会社が所有するバスのおよそ3割から不具合が見つかったと明らかにしました。

「EVモーターズ・ジャパン」は、中国の複数の企業にバスの製造を委託し、輸入・販売していますが、このバスが日本の各地で事故を起こすなど、トラブルが相次いでいます。

こうした中、国土交通省は先月、会社に対してすべての車両を点検をするよう指示を出していました。

中野国土交通大臣はきょうの閣議後の会見で、会社が所有する317台のバスのうち、113台からブレーキホースが傷ついているなどの不具合が見つかったと報告を受けたことを明らかにしました。

不具合が見つかった車両についてはすでに修理が終わっているということですが、国土交通省は会社に対して、原因の究明や再発防止策を策定するよう求めています。

中野国土交通大臣は「十分な安全対策が行われているか引き続き注視し、必要に応じてさらなる対応を行う」としています。