自民党は16日、新たな連立政権樹立を見据え、日本維新の会との政策協議をスタートさせました。総理指名選挙がおこなわれる臨時国会までの限られた時間で、合意にごぎつけられるのでしょうか。

自民・維新の政策協議 連立政権見据え一致なるか

高柳光希キャスター:
16日午後3時から行われていた自民党と日本維新の会の政策協議が終わりました。両党の幹事長も出たということです。

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
普通、政策の協議というのはそれぞれの政策調査会長や政務調査会長など、いわゆる政策の責任者が話すのですが、今回は高市総裁、藤田共同代表というトップも出てきていて、幹事長も同席ということで、両党の本気度が伺えますし、何より時間がないわけです。

21日とされる総理指名選挙に向けて、双方がとにかく本気で話し合いをしようということです。

高柳キャスター:
そして15日も、1時間近くにわたり自民党と日本維新の会、両党の党首会談が行われました。維新の吉村代表も上京して会談に参加したということですが、その後の会見での発言です。

自民党 高市早苗 総裁
「基本政策はほぼ一致していると思う。本音ベースで首班指名のご協力、それも一緒に政権を担っていただく連立含みのご協力をお願いしたいと率直に申し上げました」

それに対して、維新の吉村代表は…

日本維新の会 吉村洋文 代表
「(高市氏は)なんとか日本を前に動かしていきたいという熱い思いがある」

このように評価をした上で、「政策協議がまとまれば『高市早苗』と書くか?」という問いに対しては、「はい。その考えで結構です」と話しています。

そして、16日午後3時からは、異例ともいえる両党の党首と政調会長が出席した政策協議が行われていたわけですが、自民と維新は本当に連立を組む可能性は高いのでしょうか?

岩田夏弥 政治部長:
15日のやり取りを見ると、「基本政策はほぼ一致」や「高市総裁の名前と書きますか?」という質問に「これから考えます」と言わずに「その考えで結構です」ということで、ムードとしては非常に前向きですが、特に「政治とカネの問題」など大きく違うところもあります。なので、本当にまとまっていくかどうかは、なかなか予断を許さないところです。

最新の情報では、先ほど16日の会談が終わりましたが、自民党の幹部によると「もちろん違いはあるので、これからもやり取りを続けていく。持ち帰って検討する」ということなので、16日の時点では、維新側から政策について「こういうことをやってほしい」と投げかけられて、そこで話し合いをしましたが、自民党は持ち帰ったという状況です。