戦時中の女性の日常を描いたアニメ映画「この世界の片隅に」の監督・片渕須直さんが、愛媛県松山市内で講演しました。そこからは、普段と変わらぬ日常を望み、おしゃれを楽しむことを諦め無かった女性たちの姿が浮かび上がりました。
「この世界の片隅に」は、戦時中の広島県呉市を舞台に、当時の女性のリアルな日常などを描いたアニメ映画です。
作品を手掛けた片渕須直監督が、松山東雲女子大学・短期大学で講演会を行いました。
テーマは、戦時中の若い女性たちのファッションで、片渕監督は、映画制作に合わせて集めた資料を元に、当時の流行を紹介しました。
(片渕須直監督)
「戦争になると皆『もんぺ』に急に変わる。率先して履いたみたいに思われているが、履いていなかった」
中では、戦時中、多くの人が履いていたと思われがちなズボン「もんぺ」について触れ、実際にはスカートを履き続けた女性もいたと説明した上で、服装から読み取れる当時の女性たちの思いを分析しました。
(片渕監督)
「当時の女性たちの意識は、普通であることをずっと続けたかった。戦争中だからといって特に自分を曲げようと思わなかったということ」
こちらは、学校の同窓会に残されていた戦時中の写真です。
当時の女学生たちは、格好よく見えるもんぺの型紙を交換し合ったり、髪を留める位置を変えてみたりと、制限のある中でも工夫を重ねてささやかなお洒落をしながら、自分らしさを表現することを楽しんでいました。
(学生)
「(戦時中は和服という)イメージしかなかったのでびっくりした」
松山東雲女子大学・短期大学では、今月22日に「この世界の片隅に」の上映会も予定しています。
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