長崎市の学校法人活水学院が、16日夕方会見を開き、活水中学校の生徒募集を、来年度の入学生から停止すると発表しました。

活水学院 湯口隆司理事長:
「私どもにとっても断腸の思いでした。それ以上に学校を信頼してくださった皆様の期待を損なう事態となってしまったことを重く受け止めております」

入学生の募集を停止するのは、長崎市宝栄町の活水中学校です。
1947年に設置された私立の女子中学校で、これまでに7千人の卒業生を輩出してきました。しかし、少子化や教育環境の変化などから定員割れが常態化。現在、全校生徒は46人で定員のおよそ25%となっています。

学院によりますと、入学生の募集停止は先月の理事会で決定し、オープンスクールの参加者らには、正式発表の前に電話で伝えたということです。

活水中学校 石村直義校長:
「少子化は確かに背景には大きくあるとは思いますが、その中でも私たちの学校のPRが結果的に不十分だったというのは認めざるを得ないと思います」

学校側は会見で、今後活水学院として、高校と大学の教育の充実に力を尽くしたいと述べました。