“背徳”キャンプ飯

高校の同級生で職場も一緒という男性2人組。

男性
「もやしがあって、きょうたまたま見つけた油とチャーシューが一緒になっているものを見つけたので、これを上に乗せて。”ミニ二郎”を食べようと」

まずは鍋にお湯を沸かしてもやしと麺を茹でていきます。

記者
「担々麺はこだわりなんですか?」
男性
「子どもといると味噌らーめんばかりなので。辛いの食べられないから」

いまでは、それぞれ父親になり子育てに奮闘中です。

仕事に追われ忙しい日々を過ごしながらも家族同士で自宅を行き来するなど交流を続けてきました。

記者
「キャンプはよく来られますか?」
男性
「年1~2回くらい。なかなか行けない。子どもができてからは」

麺が茹で上がると、ラーメンの上にもやし盛り付け、味の決め手、アブラとチャーシューを入れます。

男性
「めっちゃ二郎の匂いする
「めちゃめちゃにんにくの匂いしますね」

2人揃って「いただきます」かと思いきや、1人で食べるといいます。

記者「お兄さんは何を食べるんですか?」
男性「僕が食べるのは、このカップ麺」

一足お先に、“二郎系”ラーメンをパクリ。

男性
「うめ~」
「いやこれはうまいよ絶対」

記者が味の感想を尋ねても――

男性
「ちょっとやめてください」

箸が止まりません。

カップ麺が出来上がり食べ進めますが、隣のラーメンが気になり、一口、試食してみると――

男性
「うん。これだわ」

男同士でキャンプに来る魅力を聞くと――

男性
「非日常。男同士しか話せない話もあるし、遊べない遊びもあるし」
「子どものときの秘密基地みたな。悪だくみに近い感じ。悪いことをしている感があるよね」
「その背徳あるよね。奥さん・子どもがいないところで。こんなもの食べているけど」

2人が一番感謝しているのは――

男性
「申し訳ないなって、子ども2人を奥さんに預けて」
記者
「でも奥さんはOKしてくれましたよね?」
男性
「そうですね。行ってこられって言ってくれるから。本当に家族のおかげ」

妻の優しさに感謝する背徳のキャンプ飯でした。