27人の障がいのある人がいきいき働く理由

地域から愛される街のパン店。
多機能型事業所として現在、27人の障がいのある人が勤めていますが、パン店であるのには大きな理由があるといいます。

やねのうえのガチョウ 松岡敏和所長
「パンづくりの作業工程がたくさんあって、生地づくりから生地丸め、計量もあったりとか。仕事の工程が細分化されていることで、誰にでも自分にあった仕事が見つかる、仕事を見つけてあげることができるので」

バターロールの生地を伸ばして丸める作業に、パンの入った袋を閉じる作業など、みなさん手際よく行っています。

やねのうえのガチョウ・松岡敏和所長
「必ずきょう一日のやることのスケジュールとか、『卵きょう6個ね』という話をして、それを伝えることで自分で主体的に動ける」
店頭へ移動してみると――

利用者の女性
「米粉プチパンは安いですよ!とっても小さくて食べやすいよ。パパの大好物なんだから!」
明るくおすすめのパンを教えてくれたのは、陳列棚の管理などをメインにしている女性。15年以上前から働くベテランです。
利用者の女性「これを袋詰めする」
嘉藤アナ「すごくきれいですね」
利用者の女性「ええ、すごくきれいです。丁寧に丁寧にやるの」

嘉藤アナウンサー「何をしている時が楽しいですか?」
利用者の女性「お店が売れると楽しい。午後はね、洗浄機でいっぱい道具を全部洗いものすると、とっても楽しいんだよ!」
やねのうえのガチョウ 松岡敏和所長
「やっぱりみんなやりがいを持ってお仕事に来て、ここに来て仕事をするのが楽しいという方が多いので、僕らも一緒に仕事をしながらうれしい部分です」
店のスタッフも利用者が働きやすいように日々意識していることがあります。

店舗スタッフ
「利用者さんがしてくださることの一つ一つに、『ありがとう』とか『助かったよ』とか、そういった声がけをしています。そうすることで、利用者さんも笑顔になってくださるので」