「日産スタジアム」を半額以下で…“命名権ビジネス”で揺れる自治体

命名権の活用は、「味の素スタジアム」(HPより 5年間で10億5000万円)。「エスコンフィールドHOKKAIDO」(年間5億円以上)など、各地のスタジアムを始め、千葉・木更津市の「ポルシェ通り」(年間124万円)といった道路の愛称や、銚子電鉄の「ナウル共和国(笠上黒生駅)」(年間150万円)といった駅名など、各地で行われています。

その一方で、名称をめぐり揺れている自治体もあります。

横浜F・マリノスの本拠地「日産スタジアム」は、2005年に日産自動車が命名権を取得し、20年間、「日産スタジアム」として愛されています。

横浜市は現在、5年総額6億円で契約。2026年の2月末に更新時期を迎える中、経営立て直し中の日産から提示されたのは、現在の半額以下となる1年5000万円(2026年3月~)

これに対し、横浜市は…

横浜市 山中竹春 市長
「スポーツビジネスの拡大に伴い、契約が大型化している印象を持っている。市民の財産なので、これまでの経緯も大切にしたうえで、最適な方法を検討していきたい」

いまだ、契約には至っていません。

名称が変更になった場合、約800か所の標識の付け替えなどで、約1億5000万円の費用がかかるとみられます。

命名権を巡る今回の騒動に、市民は…

60代
「せっかく慣れ親しんだ。日産(スタジアム)といえば皆が分かる。そういうのではどうかなと思う」

40代
「日産スタジアムじゃなくなると、地方に住んでる方々が名前が変わると『え?どこそれ?』となる」

60代
「横浜市の財政を考えると少しでもお金が入った方がいい。国立競技場なんか(年間約)20億円だから、5000万じゃ小さいですよね」

慣れ親しんだ名称と収入。両立する結果になるのでしょうか。