広島県東部こども家庭センターは、福山市内の中学校で、劇を通じた児童虐待防止の啓発を行いました。県内では初めての取り組みです。
この取り組みは中学生に虐待への理解を深めてもらおうと企画しました。劇には東部こども家庭センターの職員のほか中学校の教員や警察も参加しました。

父親役
「なんだと、もみじ(中学生の娘)」
酒に酔った父親に暴力を振るわれた女子中学生の異変に、友人が気付くことで児童相談所へつながる内容です。

また、センターが全国に先駆けて実施している子どもの処遇を決める「こども会議」も紹介されました。
ケースワーカー役
「今後について、もみじさんはこうしたいとか、状況がこうなってほしいとか、意見はありますか」
中学生役
「お酒を飲んで私に暴力を振るうのをやめてほしいです。もし、そうなるんだったら、私、家に帰りたい」
児童相談所所長役
「会議の結果を発表します。もみじちゃんは、家庭復帰に決定します」
生徒
「(こども会議が)大人だけでなく、子どもも一緒にというのが初めて知ったので、印象に残った」
2024年度の県内の児童虐待での相談対応件数は6649件に上ります。センターは今後も劇を通じて啓発していきたいとしています。