おととし、長野県中野市で男女4人が殺害された事件の判決公判。被告の男に死刑が言い渡されました。

裁判長
「主文、被告人を死刑に処する」

判決の瞬間、青木政憲被告(34)に取り乱すような様子はありませんでした。

青木被告はおととし5月、長野県中野市の自宅近くで散歩をしていた近所の女性2人と駆け付けた男性警察官2人を殺害したとされています。ひとりぼっちを意味する「ぼっち」と言われたという妄想が動機とされました。

裁判の争点は青木被告の「責任能力」で、検察側は「自身を制御する力が保たれていた」と死刑を求め、弁護側は「善悪の判断が難しい心神耗弱」だったと主張。

青木被告は最終弁論で「私は異次元存在。人を殺して死刑になるために来た」などと述べました。

弁護側は控訴するとしています。