この石破総理の「所感」について、沖縄戦を体験した瀬名波榮喜さん、96歳は、「反省と教訓を経て発表したこと」と評価しています。


▼元鉄血勤皇隊・瀬名波榮喜さん(96)「政府が軍の力による統制じゃなくして、民による統制でないと、また同じことを繰り返すと困る。例えば防衛大臣に身を任せるとかね。軍になんでもやってくださいと。そういうことになったら困るわけですよ。ですから文民統制は固く守っていくことでないといけない」

一方で、今の政治に警鐘も鳴らしています。

▼元鉄血勤皇隊・瀬名波榮喜さん(96)「歴史を直視せんといかんと思いますよね。誤った情報に踊らされたら困る。なんのための歴史教育であるかということ。実際に起きた真相を伝えるのでなければね、歴史教育をやったとは言えないんじゃないかと」「戦争というのは破壊者ですよ。文明の破壊者である。文化の破壊者である。人類の人間性の破壊者である」

80年前の教訓を未来に生かす営みを、絶やしてはならない。こうした「総理所感」の問いかけは、国民の目にどう映るのでしょうか。

石破総理の所感では当時戦争を煽ったメディアの戦争責任にも触れていました。

瀬名波さんは「我々はメディアに踊らされた。真実を伝えるのがジャーナリズムの務め」だと、今のメディアには民主主義を守る役割を求めたいと話していました。

伝える立場にいるメディア側もそうした歴史に謙虚に向き合い、真実を伝えていく責任があります。