青森県内で2025年、急速に被害が広がっている「ナラ枯れ」についてです。
弘前市の熊野奥照神社では6本の木が被害にあい、伐採作業に600万円かかる見込みであるため、神社は寄付を呼びかけています。
枯れて茶色く変色したミズナラなどの木。
弘前市の熊野奥照神社では、6本がナラ枯れの被害を受けました。
国の重要文化財に指定されている本殿に倒れる恐れがある木もあり、伐採することになりました。
熊野奥照神社 禰宣 渡邊友美さん
「まさか市街地でこんなことが起こるとは思ってもみなかった。最初はナラ枯れと思わないで、猛暑かなにかで枯れたと思った。6本も被害があって、あっという間に倒れそうになっているのが、気持ちが追いつかない」
ナラ枯れは2025年、県内で急速に拡大していて、中泊町下前地区では紅葉しているかのように山全体の色が変わっています。また、青森市浅虫地区では観光客の人気が高い湯ノ島でも被害がありました。
市街地にある熊野奥照神社では、近くの民家に倒れる危険性がある木もあり、いち早く対応することが必要となっていました。
熊野奥照神社 権禰宜 林晃美さん
「ひと安心です。さっぱりしたが、なくなるとちょっと寂しい」
周辺の環境から根元から一気に伐り倒すことはできず、木は高所作業車を使い、部分ごとに伐採するため、費用はかさみ、神社側の大きな負担となっています。
熊野奥照神社 禰宣 渡邊友美さん
「6本被害にあったので600万円ということで…。ちょっと大変。この規模の神社でまかなえる金額ではなくて、みなさんに周知して少しでも協力してもらえたら」
熊野奥照神社は、10月いっぱいで伐採作業を終える予定で、1200年を超す神社を守るために支援を呼びかけています。