女子駅伝日本一を決めるクイーンズ駅伝(11月23日・宮城県開催)の予選会であるプリンセス駅伝が、19日福岡県宗像市を発着点とする6区間42.195kmのコースに31チームが参加して行われる。上位16チームにクイーンズ駅伝出場権が与えられる。
昨年の1区区間賞の伊澤菜々花(34、スターツ)が、一回り大きくなって帰ってくる。伊澤は高校・大学時代に大活躍し、将来を嘱望されていた選手。しかし実業団入り後は低迷し、21年12月に一度は引退した。だが母校の順大でコーチをしている間に再度走りたい気持ちが強くなり、昨年スターツで現役に復帰。3レース目のプリンセス駅伝1区で区間賞を獲得して関係者を驚かせた。復帰2年目でさらに強くなっている理由と、2度目のプリンセス駅伝への思いを紹介する。

復帰2年目が充実している理由は?

1月の大阪国際女子マラソンこそ2時間29分28秒で8位(日本人6位)といまひとつだったが、入社2年目に入った伊澤は順調だ。5月の東日本実業団5000mで15分23秒00と、昨年11月に12年ぶりに出した自己記録の15分25秒90を、ピークを合わせなかった試合で更新した。

5000mでは6月のホクレンDistance Challenge深川大会でも15分16秒70の自己新、7月の日本選手権は15分24秒76で6位に入賞した。10000mは自己新こそ出していないが6月のホクレンDistance Challenge士別大会に32分01秒87で優勝、9月の全日本実業団陸上も32分32秒82で5位(日本人1位)と好成績を続けた。