髪は元々…「無色透明」!?
まず、黒髪・白髪はどのようなメカニズムで生えるのか。伊藤研究員によると、そもそも髪自体は「無色透明」なんだそう。
「黒い毛」が生えるには、黒髪の元になる“メラニン”を生成する「色素細胞」と、この細胞そのものを生み出す「色素幹細胞」の両方が頭皮に必要です。しかし、この「色素幹細胞」と「色素細胞」のどちらか、あるいは両方に異変が生じた場合、髪を黒くする機能が止まって、白髪になってしまうのです。
伊藤研究員によると、白髪になるパターンは3つあるといいます。わかりやすく「色素幹細胞」を親、「色素細胞」を子どもに例えてみます。
①親は元気 子は元気なし → 色素細胞が“機能低下”
②親は元気 子はいない → 色素細胞が“機能停止”
③親も子もいない → 色素細胞と色素幹細胞ともに“機能停止”
何らかの原因で、メラニン色素が作れなくなっても、①②のように親がいれば、髪を黒くする「子」=「色素細胞」を生み出すことができるため、白くなった毛を黒に戻す可能性は残っているそうです。しかし、③になると…黒に戻るのは難しいようです。














