この週末も全国各地でクマによる被害が発生。人気観光地や住宅街などでの出没が相次ぎ、自治体も対応に負われています。

お堂や宿などが立ち並ぶ石畳を歩いて行くのは、体長およそ1メートルのクマ。

おととい未明、長野市の観光地・善光寺近くで撮影された防犯カメラの映像です。

記者
「クマは仲見世通りでも目撃されました」

観光客
「ほんまですの。そらすごいわ」
「ここに出るのは考えられない」

クマによる被害は、きょうも相次いでいます。

山形県飯豊町では、午前6時ごろ、民家の敷地内で83歳の女性が牛の飼料を準備していたところ、クマが背中に覆いかぶさり、右腕や背中をひっかきました。

被害に遭った女性は…

被害に遭った女性
「クマだなと思ったから身をかがめた。蹴られたような、何があったか分からないけど、背中に何かしていった」

群馬県みなかみ町では、70代と60代の夫婦が散歩をしていたところ、クマ2頭が現れ、腕や脚などを噛まれ軽いけがをしました。

きのう、北海道三笠市でも、市街地のすぐそばで2頭のクマが出没。

新潟県長岡市では住宅街でも…

記者
「男性は玄関から出たところ、柿の木から降りてきたクマに襲われたということです」

おととい午前2時すぎ、70代の男性が顔や胸をひっかかれ、軽傷を負いました。

これを受け、長岡市は対策本部会議を開き、被害状況を共有。今後の対策を確認しました。

新潟・長岡市 磯田達伸 市長
「警戒態勢をとっていてもこういう事故が起きうる状況。注意喚起を強めて被害がこれ以上出ないようにやっていきたい」

新潟県では今年度クマによるけが人が11人に上り、「クマ出没特別警報」を出して、命を守る行動を呼びかけています。