馬毛島の自衛隊基地整備に反対する漁師らが、現状を確認するため島に渡りました。

(記者)「西之表市の漁港をでてから約30分、馬毛島に到着しました。自衛隊の車両や、工事関係者の車両が数多く見えます」
馬毛島に渡ったのは、国に基地工事の差し止めを求める訴訟を起こしている西之表市の漁師ら18人です。
島はほとんどの土地を国が取得し、現在、滑走路や桟橋の整備などが進められています。上陸は去年の11月以来、5回目で島の東側にある葉山港に上陸しました。
住民らは、民有地や漁師らが利用してきた「入会地」へ立ち入るために国有地を通行できるよう、九州防衛局に事前に書類などを提出していて、13日は防衛省の担当者らと交渉しました。

防衛省側は「書類は現在確認中で、安全が確保できない」として立ち入りを認めませんでした。
Q.立ち入りできるようにしたいという話もあったが?
(原告の漁師・濱田純男さん)「口先だけ。信用できない」
(馬毛島周辺が漁場だった漁師・塰河実さん)「時間をかけてこの基地が出来上がるまで人をいれるなと。憶測だが、そう思う。残念」
(馬毛島基地反対住民訴訟弁護団・塚本和也 弁護士)「権利関係の書類は確認中、いずれにしても安全を確保出来ないので通せないと、2つの主張されている。交渉しつつ場合によっては裁判も検討したい」
馬毛島基地は、2030年3月の完成を見込んでいます。