”ほどよく黒い泡”で遮光
消火剤の黒い色素は炭素由来のものです。炭素は電気を通します。

光を遮るために、ただただ色を濃くしてしまうと電気を通す消火剤になってしまうため、ほどよい「黒」を作る必要がありました。
北九州市立大学 環境生命工学科 河野智謙 教授
「遮光効果を高めるためには色素そのものよりも、色素の散布のし方、または配合の仕方にあったので、ある程度きれいな遮光ができたときにはそれはうまくいったという実感がありました」

屋内での実験では、消火する効果、光を遮る効果などが確認されていて、現在、特許を出願しています。
今後は、実際に燃えている太陽光パネルで実験をしてデータを集めていく予定です。
老朽化に伴う火災リスクも・・・
2012年、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が導入され、普及が加速した太陽光発電。
今後、老朽化に伴うリスクに、今から備える必要があると河野教授は言います。

北九州市立大学 環境生命工学科 河野智謙 教授
「火災のリスクが非常に高くなる危機は今ではないですよ。ソーラーパネルの様々な機材が老朽化した10年後20年後に本当の危機が来ますので、それまでに準備をしなきゃいけないと思っています」