台湾の頼清徳総統の演説に対し、中国政府は「台湾海峡の最大の脅威は独立分裂活動と外部からの干渉行為だ」と反発しました。

台湾が“建国記念日”と位置づける「双十節」の祝賀式典がきょう(10日)行われ、頼清徳総統は中国に対し「武力や脅迫によって台湾海峡の現状を変えることを諦めてほしい」などと強調しました。

これに対し、中国外務省の郭嘉昆報道官は「賴清徳当局がさまざまな嘘をでっち上げ、武力による“独立”や“統一阻止”を推進する行為は、台湾を戦争の危険に陥れるだけだ」と頼総統を名指しして批判。「台湾海峡の平和と安定に対する最大の脅威は、台湾独立分裂活動と外部からの干渉行為だ」と反発しました。

また、日本の超党派の議員連盟「日華議員懇談会」のメンバーらおよそ30人が今回、台湾を訪問したことなどを念頭に、「中国と国交のある国が、いかなる形式であれ、台湾と公式往来を行うことに断固反対する」と反発。「直ちに中国への内政干渉をやめ、台湾独立分裂行為を容認・支持することをやめるよう」警告しました。