「田部井さんの福島弁にうっとり」
阪本監督とともにTUFのインタビューに応じた吉永さんは、田部井さんと一度ラジオの番組で話してファンになり、演じるにあたっては福島の言葉を大切にしたと話します。
吉永小百合さん「何よりも田部井さんの喋り方、福島弁のすてきさというか、うっとりしちゃうぐらいに。福島弁とか田部井さんの明るさを出せたらと思いました」
Q.実際に田部井さんと会話された時に耳に残っていた?「そうです、そうです。びっくりしたんです。ラジオの番組でしたからね。その時のテープをいただいて何度も何度も聞いて、こういう喋り方がまだ残っているんだと感じていいなぁと思いまして」
映画のロケの一部は県内でも行われました。映画の後半では、田部井さんが震災後に行った東北の高校生の富士登山プロジェクトや、闘病中に山に挑み続けるなかでの家族との絆が描かれています。

阪本順治監督「福島生まれであるとか、東北生まれであるとかは必ず忘れないで、それで思いたったのが高校生たちをどう勇気づけるか、そこがこの映画のひとつの田部井淳子さんをモデルとして語るときの、薄く語っちゃいけない部分だなと」
吉永小百合さん「田部井淳子さんという福島のことをふるさとをいつも思いながら一歩一歩山を登る方を演じることができて、この映画を皆さんに見ていただけたらとてもうれしいし、みんな私たち忘れないよっていう思いを伝えたいなと思います」
この映画は10月31日に公開され、福島県内では郡山市の郡山テアトルなどで上映されます。
吉永小百合さん「どうぞみなさん、ご覧になってそれぞれの『あなた』を探してください。お願いいたします」

---------------------------------------------
てっぺんの向こうにあなたがいる
10月31日(金)全国公開
©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
キノフィルムズ
---------------------------------------------