ゼロコロナ政策に対する抗議活動が行われた中国。北京などでは、きょうから公共交通機関でのPCR検査の陰性証明が不要になりました。ただ、一貫性のない緩和の方針に混乱も生じています。
記者
「きょうは乗客の数が増えたように感じます」
北京では、きょうから地下鉄やバスなど公共交通機関を利用する際に、PCR検査の陰性証明が不要となりました。
市民
「良いと思う。(Q.なぜ)外出が便利になったので」
上海でも、公共交通機関や公園・屋外の観光地でのPCR検査の陰性証明が不要となりました。
ショッピングモールも再開。まだ店内での飲食はできませんが、少しずつコロナ規制が緩和されています。その一方で…
記者
「こちらには長い行列ができていますが、皆さんあちらにあるPCR検査のために待っているんです」
氷点下3度の寒さにもかかわらず、検査場には多くの人が…
市民
「仕事は再開しましたが、48時間以内の陰性証明が必要です」
「検査場が少なくなってとても不便です。きのうは30分も待ちました」
規制緩和を受け、政府は検査場の数を減らしていますが、オフィスビルや集合住宅、ショッピングモールでは依然として48時間以内の陰性証明の提示を義務付けているため、数少ないPCR検査場を求めて、市民が長い行列を作らざるを得ない事態となっているのです。
一貫性のない緩和方針は市民生活に混乱を生じさせていて、山東省では雪の中、PCR検査を待つ多数の人が。
きのうの新規感染者は2万9724人。北京も3752人と、高止まりの傾向が続く中国。規制緩和を進めるうえで、中国政府が重視しているのが「高齢者へのワクチン接種の促進」です。
先月28日までに中国国産の新型コロナワクチンの2回目接種を終えた人は、総人口の9割にあたる12億7283万人。ただ、80歳以上で2回目の接種を終えた人は65.8%。3回目の接種を終えた人はおよそ4割にとどまっています。
中国政府としては高齢者へのワクチン接種を進めながら、ゼロコロナ政策の出口戦略を探りたい考えとみられます。
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