四国電力は11日から、伊方原発3号機の定期検査に入ります。冬の電力需要に備えて、法律で定められた期間から2か月ほど前倒ししての開始となります。

四国電力によりますと、今回の定期検査は、11日から来年1月19日までの計画で、原子炉やその冷却施設などおよそ120項目を点検します。

また、燃料集合体157体のうち44体を取り替えるほか、トラブルが発生した際、原子炉に冷却水を注入する系統の弁を交換します。

原発の定期検査の間隔は、法律で13か月以内と定められていて、それに基づくと今回は再来月の12月からとなりますが、四国電力は電力需要の高まる冬場の安定供給をはかるため、2か月前倒しを決めました。

前回の検査では、原子炉の起動後に機器の不具合がみつかり、終了が計画より3週間ほど遅れていて、四国電力は「今後の運転に向けてしっかり検査を行いたい」と話しています。