「チャレンジ精神を」「AIをもっと活用すべき」

藤森キャスター:
会場の外は、学生の皆さんが北川さんをお祝いをしたくて、もう今か今かと待ってらっしゃる状況ですが、北川さんのように、「できないだろう」と言われたことに対して絶対諦めず、むしろ燃える心を、学生の皆さんにいつも教えていらっしゃるのですか。

京都大学 北川 副学長:
「チャレンジ精神」というのはいつも伝えています。チャレンジ精神なく、誰かがやったことに対して、少しだけ数値を上げるような話というのは面白くないと。誰も考えつかなかったことをやるのは、非常に面白いというのはよく言っています。

小川キャスター:
今、AIなどでどんどん物事が効率化して、情報もどんどん流れてきています。北川さんは、その構造の中の『穴』に注目されて研究が花開いたわけですが、社会からそうした穴や隙間がどんどんなくなっている中で、どんな姿勢や感性が必要だと思われますか。

京都大学 北川 副学長:
人がやってないこと、面白いことに挑戦するのは、いつまで経ってもあると思います。私はAIに対して否定的ではなくて、非常に上手く使えば、どんどん物事を前へ進めることができると思います。AIにすべての判断をさせようとするから問題があるわけで、私はAIをもっと活用すべきだと思ってます。

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<プロフィール>
北川進
ノーベル化学賞受賞が決定
京都大学 副学長

寺門和夫
科学ジャーナリスト
医学・生物学から宇宙まで幅広く取材
科学雑誌「ニュートン」副編集長など歴任