台風の“勢力を弱める”研究も!?
(横浜国立大学 台風科学技術研究センター 筆保弘徳センター長)
「国のプロジェクトのもとで、台風の勢力をいかに人間の力で弱められるか。『タイフーンショット計画』をやっています」
その名も「タイフーンショット計画」。

台風の勢力を人為的に弱くしようというプロジェクトです。
台風の中心付近に含まれる、極めて低い温度の水分から雲を作り、台風の形を変えてしまうことで勢力を弱めることができると考えられています。

今回の観測では、実際に0℃を下回る状態の水分が確認され、計画の実現に一歩近づく成果も。
(筆保センター長)
「今までコンピューター上のシミュレーションの中でしか見てこなかったので、本当に0℃を下回る水分があるかがわからなかったが、観測することで、それがあることがわかって、本当によかった。5%でも10%でも台風を弱めることができれば、被害の軽減については、ものすごく大きく変わると思う」

実用化の目標は2050年。果たして気象のコントロールは可能なのか。年々甚大化する気象災害を少しでも減らすための野心的な取り組みが始まっています。