2万人を達成した、その先に…
昨季まで広島でプレーしたWEリーグ特任理事で、サンフレッチェ広島レジーナアンバサダーの近賀ゆかりさんは、“1万人プロジェクト”をこう振り返る。

「“1万人プロジェクト”をやって達成できた喜びは本当に大きかったです。それは選手とかクラブだけではなく、お客さんも一緒にプロジェクトを成功させたという思いが強かったし、来場されたお客さんも達成できたことを喜んでいました」
サンフレッチェ広島レジーナの石井さんも、手ごたえを感じている。
「広島の人は祭りなど大きいイベントが好きというところもあり、乗ってくれた部分はあったと思いますが、地域の皆さんの中に『レジーナの活動に協力したい』という方もたくさんいらっしゃるということが、“1万人プロジェクト”を通じて分かりました。明確な目標数字があって、そこに向かってみんなで頑張っていこうという空気を醸成できて、それがどんどん広がったのが大きかったと思います。フロントだけじゃなく選手も意識が変わった、いいきっかけでしたね」

そして、最後にこう付け加えた。
「女子サッカーはつまらないでしょとか、男子と比べて迫力ないんでしょと思われがちなので、そのハードルを下げることは大事だと思います。また、J1サンフレッチェ広島の女子サッカーチームということではなく『こういう人たちの集団なんです』ということにフォーカスして、ブランドキャラクターをしっかり作ることは大事だなと感じています」

今季もここまで平均入場者数が4000人を超えているサンフレッチェ広島レジーナの勢いは今後も増していきそうだ。