今年3月、愛媛県松山市中心部の路上で女性が切り付けられた事件の裁判で、傷害などの罪に問われている男に対し、検察は懲役5年6か月を求刑しました。

傷害などの罪に問われているのは、松山市中村の無職、鈴木秀一被告(53)です。

起訴状などによりますと、鈴木被告は今年3月20日の未明、松山市三番町の路上で30代の女性の口を背後から塞ぎ、ナイフを首に押し当て全治およそ3か月の大けがをさせたということです。

松山地裁で開かれた7日の裁判で検察側はナイフを事前に準備し直前に着替えた上で人気の少ない路上で犯行に及んだことなどを挙げ、「犯行態様は悪質で計画性がある」と指摘しました。

また、「犯行当時の記憶がないなどと話し、真摯な反省の態度が見られない」として懲役5年6か月を求刑しました。

一方、鈴木被告は「計画性があったわけではない」と主張しました。

判決は今月30日に言い渡される予定です。