国民民主党を引き込むため…「年収の壁」引き上げに積極的?
そしてもう一つ進みそうなのが、いわゆる「年収の壁」の引き上げです。高市氏はも178万円まで引き上げるという3党合意のときに賛成と言っています。
武田氏は年収の壁の引き上げについて、「ちょっとだけ上げて、国民民主党は『178万円まで引き上げることで合意しただろう』と怒っている」とした上で、「国民民主党を自公に協力させるためには、もっと上げなければいけないので、国民民主党を取り込むために高市氏は積極的に動いている」と分析します。
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ただ、木内氏は「お金持ちほどお得になってしまう制度設計」と課題をあげました。年収(給与所得)ごとの減税額を比べてみると以下の通りになります(去年10月投稿:国民民主党・玉木代表SNSより)。
▼年収200万円
現在の税負担9.1万円
控除引き下げ後の税負担0.5万円
減税額8.6万円
▼年収300万円
現在の税負担17.4万円
控除引き下げ後の税負担6.1万円
減税額11.3万円
▼年収500万円
現在の税負担38.0万円
控除引き下げ後の税負担24.7万円
減税額13.2万円
▼年収600万円
現在の税負担51.1万円
控除引き下げ後の税負担35.9万円
減税額15.2万円
▼年収800万円
現在の税負担91.4万円
控除引き下げ後の税負担68.6万円
減税額22.8万円
▼年収1000万円
現在の税負担141.5万円
控除引き下げ後の税負担118.7万円
減税額22.8万円
年収が多くなればなるほど、減税額が大きくなることがわかります。物価高で低所得者が困っているとすると、高所得者ほど恩恵を受ける制度設計でいいのかどうかという点も含めて議論の余地があるのではないかと指摘する専門家もいるようです。















