宮崎県新富町の新田原基地へのステルス戦闘機F35Bの配備について、負担軽減策が示されました。
九州防衛局は、夜間の垂直着陸訓練を一定回数減らすとしています。

新田原基地に配備されたステルス戦闘機F35B。

防衛省が当初の方針を一転して、夜間も含めて訓練を実施する計画を示し、地元から反発や不安の声が上がっています。

こうした中、6日、九州防衛局の伊藤和己局長が県庁を訪れ、地元への負担軽減策を河野知事へ説明しました。

それによりますと、今年度から28年度まで、1か月あたり夜間訓練をこれまでのおよそ10回から数回に減らすほか、29年度以降はおよそ半分にあたる20回程度に減らすとしています。

また、今年度から27年度までに騒音調査を実施し、国が防音工事の補助などを行う第一種区域の見直しを行います。

これに対し、新富町民は・・・

(新富町民)
「そういうふうに対策してくれるんだったら、ありがたいですよね。昼間(の騒音)はいいですけど、仕事してるから。夜だとやっぱり静かな時間がほしいでしょうから、みんな」
「(訓練を)昼はやるんですよね。(午後)9時くらいまで飛ぶ時があるんですから。やっぱりきついですよ」

(九州防衛局 伊藤和己局長)
「いかに地元の負担を軽減できるかということで、突き詰めて検討してきた結果でございますので、まずはご理解いただけるようにしっかり丁寧に説明していきたいというふうに考えています」

九州防衛局は今月中に住民説明会を開き、今月末以降に訓練を開始したいとしています。