大阪府は6日、交野市にある「大阪府民の森くろんど園地」の井戸水から、有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)が国の定める暫定目標値の3倍超の値で検出されたと発表しました。

 大阪府によりますと、今年9月1日に「くろんど園地」で水質調査を行ったところ、井戸の水から1リットルあたり190ナノグラムのPFOS・PFOAを検出。キャンプ場施設の炊事棟の水からも170ナノグラムが検出されたということです。
国が定める暫定目標値は1リットルあたり50ナノグラムで、いずれも3倍を超える数値です。

くろんど園地では、井戸水を原水として浄化処理をした上で、園地内のキャンプ場炊事棟 及びトイレで使用しているということで、検査結果を受け、キャンプ場炊事棟及びトイレの手洗い水を当面の間停止しているということです。

 大阪府内にはレジャー施設「府民の森」が9つあり、そのうち井戸水や河川の水を使っているのは「くろんど園地」を含めて3か所。そのうち1か所はすでに検査済みで有機フッ素化合物は暫定目標値以下だたということですが、2か所目の検査で初めて検出され、3か所目はこれから検査するということです。

 来年4月から水道事業者等に対してPFOS及びPFOAに関する水質検査の実施及び基準を遵守する義務が新たに課されるのを前に、今回初めて調査が実施されました。