ロシア軍がウクライナ北東部の鉄道の駅をドローンで攻撃し、1人が死亡、数十人がけがをしました。また、電力やガス施設などエネルギーインフラへの攻撃も相次いでいます。

ウクライナのゼレンスキー大統領はSNSで、北東部スーミ州で4日、鉄道の駅がロシア軍のドローンによる攻撃を受けて、乗客ら少なくとも30人がけがをしたと明らかにしました。地元検察によりますと、破壊された車両から71歳の男性が死亡しているのが見つかったということです。

シビハ外相は、1度目の攻撃によるけが人を救助する人たちを狙って、2度目の攻撃を加える「ダブルタップ」と呼ばれる「ロシアの最も残忍な戦術のひとつだった」と指摘。ゼレンスキー大統領は「世界はロシアによるテロを無視してはいけない」と述べて、ロシアへの圧力強化を求めました。

また、4日未明には北部チェルニヒウ州で複数の電力供給施設が攻撃を受けて損傷し、5万世帯が停電となったほか、3日には東部ハルキウ州と中部ポルタワ州にあるガス施設が大規模攻撃を受けました。

国営のガス会社「ナフトガス」は、2022年の侵攻開始以降、最大規模の攻撃だとしたうえで、「人々の日常生活に不可欠なガス施設に対する意図的なテロ行為であり、冬に暖房を使用できないようにしている」として非難しました。