■FIFA U-20ワールドカップチリ2025 日本 3-0 ニュージーランド(日本時間4日、チリ・バルパライソ)

すでに決勝トーナメント進出を決めているU20日本代表は、グループステージ(A組)第3戦でニュージーランドを3対0で下し、無傷の3戦全勝で首位突破を果たした。

前半22分に小倉幸成(20、法政大)が先制ゴールを決めると、後半はオウンゴール、途中出場の石井久継(20、湘南ベルマーレ)のシュートで突き放した。グループステージ3戦全て無失点で1位通過を果たした日本は、決勝トーナメント1回戦(日本時間9日)で22年ぶりの8強入りを狙う。

中2日で挑んだ試合は、前回のチリ戦からスタメンは8人変更。FWには神田奏真(19、川崎フロンターレ)が入り、キャプテンの市原吏音(20、RB大宮アルディージャ)と、DF小杉啓太(19、ユールゴーデン)が3戦連続の先発出場に。

序盤は前線に攻め込んでもなかなか決定機を作れず、拮抗した時間が続いたが、前半22分に中央手前でボールを受けた小倉が、左足を振り抜き豪快なミドルシュート。相手キーパーが飛び込んで右手が触れるも、勢いよくネットに突き刺さった。42分には、相手10番ウォーカーのシュートをキーパーの荒木琉偉(17、ガンバ大阪)がナイスセーブで得点を与えず。

前半は1-0で折り返し、後半は19分には、ペナルティーエリアでこぼれた球を走り込んだ平賀大空(20、京都サンガF.C.)が右足を振り抜き、相手DFのクリアミスを誘ってオウンゴールとなり2点目。後半37分は、スルーパスから高岡伶颯(18)がペナルティーエリア中央へパスを送ると、石井が飛び込んでくるキーパーを冷静にかわしてシュートを決め、3-0とリードを広げた。終盤も終始優勢な試合運びで、日本が強さをみせて逃げ切った。

24回目を迎えるU20W杯(2005年大会までワールドユース選手権)は、今大会は2005年1月1日以降に生まれた選手が出場資格を持ち、日本は通算12回目の出場。過去最高は99年の準優勝。前回大会は(23年)1勝2敗でグループステージで敗退。28年のロサンゼルスオリンピック™出場を目指す世代が、次戦の決勝T初戦で勝利ならば、2003年以来の8強入りとなる。

【今大会 日本代表結果】
グループS第1節 日本 2-0 エジプト
グループS第2節 日本 2-0 チリ
グループS第3節 日本 3-0 ニュージーランド