投開票があすに迫った自民党総裁選。決選投票を見据えて、麻生氏と岸田氏、この2人の総理経験者の動向に焦点が集まっています。選挙戦を通じて、自民党は変われるのでしょうか?
「林陣営、最後のお願いです」
自民党 鈴木宗男 参院議員
「はいどうもご苦労様です、頑張ってください」
総裁選の投開票まで、あと1日。各陣営とも議員票の積み上げに、しのぎを削っています。
小林鷹之 元経済安保担当大臣(50)
「投開票の直前まで全力を尽くす。私自身の思いを1人1人の同僚にとにかく伝えていく、そのことに尽きる」
思いのたけを“手紙”に託す人も…
高市氏の手紙
「バランス感覚をもって、国益第一の政権運営を目指す所存です。ただただ、先生のお力添えが頼りでございます」
JNNが最終盤の国会議員の動向について独自に調査したところ、小泉氏が全体のおよそ3割にあたる80人強から支持を受け、引き続き優位な情勢となっていることが分かりました。
高市氏と林氏がおよそ50人強を固めて、追う展開です。
党員票では高市氏が優位に立っているとみられ、党内では議員票と党員票を合わせると、小泉氏と高市氏による決選投票になるとの見方が強まっています。
すでに決選投票を見据えた動きも…
記者
「午後3時すぎです、茂木前幹事長が麻生最高顧問との面会に臨みます」
自ら率いた派閥の議員を中心におよそ30人を固めたものの、伸び悩む茂木氏。麻生最高顧問と決選投票で結束して対応できるよう協議したものとみられます。
麻生氏を訪ねる人は、他にも…
記者
「小泉氏の車が議員会館に入りました。これから歴代総理との面会に臨みます」
小泉氏は派閥を率いる麻生氏や旧岸田派の議員に影響力を持つ岸田前総理を相次いで訪問。決選投票に残った場合の支援を要請したものとみられます。
岸田 前総理
「『(小泉氏に)頑張って最後までしっかりやってくれ』とは伝えた」
一方の麻生氏。
派閥の関係者によりますと、どの候補を支持するかは党員票の出方を見るなどギリギリまで判断を示さない方針だということです。
麻生 最高顧問
「次の総理は好き嫌いで人事をするんじゃなくて、挙党態勢を構築できる人物こそが望ましい」
夕方には総理官邸も訪問した小泉氏。岩屋外務大臣や中谷防衛大臣など閣僚らが林氏への支持を表明するなか、石破総理に自らを支援するよう重ねて要請したものとみられます。
小泉進次郎 農水大臣(44)
「(石破総理の)閣僚が総裁選に挑む場合は公務最優先で両立をするようにと、こういった指示のもと、公務と両立をしながらやってまいりました。明日はその結果を私としては全て受け止めて、最後までできることを私もやりたいと思います」
参議院選挙の大敗を受け、「解党的出直し」を掲げた自民党。
低調な政策論議に加えて“旧派閥”やキングメーカーが勝敗を分けかねない状況に“変われ自民党”という選挙のキャッチコピーが霞んでみえる事態となっています。
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