コレステロール治療などに広く使われる「スタチン系」の薬に別の効果があるかもしれません。
松山大学などの研究グループは3日、「スタチン」が大腸がんの治療薬の副作用を和らげる可能性があるとの研究成果を発表しました。
この研究は、松山大学の薬学部を中心としたグループが、県内外の大学など20の医療施設が共同で進めていたもので、3日、武智研志准教授が研究成果を発表しました。
武智准教授らによりますと、大腸がんの治療に使われる「オキサリプラチン」には、手足の痛みやしびれなどの副作用があることが知られています。
今回の研究では、オキサイプラチンを投与された2657人のカルテのデータを活用し、そのうち大腸がん患者1866人について、スタチンの服用した人とそうでない人を比較したとのことです。
分析の結果、スタチンを服用した人は服用していない人よりも、副作用の発生率がおよそ3割少なく、スタチンが末梢神経を保護して、末梢神経障害の進行を抑制する可能性があると分かったということです。
松山大学薬学部 武智研志 准教授
「今後もしこれが実用化されれば、がん患者さんの非常に苦しんでいる、命は伸びているんだけども、生活のQOLはどうなんだということですね、もう一歩進んだステージの薬物治療という面で、QOLの向上とさらに治療継続ができるという部分で重要」
グループは、今後、治験や研究を進め有効性や安全性を検証したうえで、数年以内に予防薬の実現を目指したいとしています。
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