鹿児島市バスの運転手が、乗客として乗っていた知り合いらから、運賃を取らずにバス停で降ろしていたことが分かりました。この運転手は業務委託された民間のバス会社の運転手でした。
鹿児島市交通局によりますと、今年8月、三和町発、交通局北営業所前行きの市バスで、バス停で降りようとした男女の乗客2人に対し、運転手が運賃箱を手でふさぎ、あわせて460円の運賃を受け取らずにそのままバスから降ろしていたということです。目撃した乗客が市交通局や市に、不正乗車ではないかと指摘し発覚しました。
この運転手は、市交通局から業務委託を受けた南国交通の運転手で、運賃を払わずに降ろした男女2人の乗客は、南国交通の同僚とその同伴者だということです。
市交通局は今回の問題を受けて、南国交通に厳重注意しました。
市交通局は、「市営バスに対する信頼を損なう行為。業務委託の発注者として申し訳なく思っている」とコメントしています。また、南国交通は「当該不正行為を重く受け止め、再発防止を徹底し、信頼回復に努める」とコメントしています。
市バスには9月1日時点で、南国交通から38人の運転手が業務委託を受けています。