■第79回国民スポーツ大会 少年女子A800m予選(3日、滋賀県彦根市・平和堂HATOスタジアム)
国民スポーツ大会の陸上競技が3日、開幕した。少年女子A800m予選に、東京世界陸上代表の久保凛(17、東大阪大敬愛高)が出場し、2分06秒20の組1着で決勝進出を決めた。
スタートから飛び出した久保は、100m過ぎに早くもトップに立つと軽快に飛ばす。後続に10m以上差をつけてラスト1周に入り、最後は余裕を持ってゴールし1着でフィニッシュ。日本記録保持者が貫禄のレースを見せた。決勝は4日に行われる。
レース後、久保は「予選をしっかり通るっていう部分を考えて走ることができて、前半から自分のリズムで走ることができてリラックスして終われたので良かった」と自分の走りを振り返り、「東京世界陸上に引き続きたくさん応援して頂いて、すごく幸せな気持ちで走れているので、この気持ちを明日にも繋げて、いい結果を出せるようにしたいと思います」と、4日の決勝に向けて意気込んだ。
久保は7月の日本選手権決勝で自身が持っていた日本記録を0秒41更新する1分59秒52をマーク。東京世界陸上参加標準記録にあと0秒52と迫る走りで連覇を達成。さらに同月のインターハイでは史上初の3連覇を成し遂げた。そして9月18日、初めての世界陸上に挑んだ久保。東京開催の国立競技場で女子800m予選に出場し、2分02秒84の組7着で予選敗退。この種目、世界陸上日本勢史上初となる準決勝進出とはならなかった。