イギリス中部マンチェスターのユダヤ教の礼拝所近くで起きた2人が死亡したテロ事件で、警察は射殺された容疑者が35歳のシリア系イギリス人の男とみられると発表しました。

2日、マンチェスターのユダヤ教の礼拝所シナゴーグ近くで車が通行人に突っ込み、運転していた男がその場にいた人々を刺し、2人が死亡、3人が重傷を負いました。

警察は事件をテロと認定し、容疑者の男を現場で射殺しましたが、男について「35歳のシリア系イギリス人の可能性が高い」とし、正確な身元を確認中だと発表しました。さらに警察は、テロ行為の準備などの疑いで3人を逮捕しました。

この日はユダヤ教の重要な祝日「贖罪の日」で、スターマー首相は「ユダヤ人を狙った攻撃だった」と非難しました。

記者
「現場からほど近いユダヤ教の文化施設では、現在、警察とは別にCSTと呼ばれるユダヤ系コミュニティを守るための団体が警備にあたっています」

事件を受けて、イスラエルのネタニヤフ首相は「テロに対し、弱腰の姿勢を見せることはテロをさらに助長させるだけだ」とする声明を出しました。