表現力が事件解決の大きな役割を担います。捜査などで使われる似顔絵を作成するための講習会が2日、山口県警本部で開かれました。

講習会は似顔絵捜査官の後継者育成や技術向上などを目的に毎年行われ、県内の警察署から56人の警察官が参加しました。

講師は、美祢市出身の漫画家・苑場凌さんです。

漫画家 苑場凌さん
「顔の輪郭、髪型、あと目とかそういうところですよね、口とか」

スケッチブックだけでなく、3年前からは作画用タブレットも導入され似顔絵を描いています。

記者
「似顔絵の表現力が事件解決の大きな役割を担っています。実際に私も描いてもらいました。しっかりと特徴が捉えられています」

目撃者役から犯人の顔の特徴を聞き出し、似顔絵に反映させる描き方も学びました。

周南警察署 留置管理課 藤井拓人さん
「髪型であったりとか鼻の形、輪郭の立体感を出すのがすごく難しかったです」

周南警察署 刑事第1課 鑑識係 小倉陽菜さん
「今回の講習を受けて特徴の捉え方とかを勉強できたので、練習して今後に生かせたらなと思います」

去年作成された似顔絵は108枚で、18件の事件解決につながったということです。