大阪市内の歩道の片隅で人知れず育っていたのは、あのフルーツでした。

 大阪・西淀川区。阪神「姫島駅」から徒歩5分ほどの場所。歩道の片隅のわずかな隙間から顔をのぞかせているのは、メロン。

 直径約13cm、電柱の根本からツルが伸び、まるまるとした“ど根性メロン”がなっています。

 (通行人)「立派ですねえ、これ。模様もちゃんと入っている」
 (通行人)「めちゃくちゃ生命力強いと思う。普通は育たないでしょう」

 うわさを聞きつけて写真を撮りに来る人も。

 「これだけのためだけに、きょう(尼崎から)来たんです。ここまでだったら自転車で来れると思って。1時間かかった」

 「ど根性」と言えば…

 去年は京都の五条通の中央分離帯で「ど根性スイカ」。おととしも大阪市内の御堂筋で「ど根性スイカ」が。同じウリ科の仲間ですが今回は「メロン」です。なぜこんな場所に実がなったのでしょうか?

 よく見ると、目の前には洋菓子店があり、メロンを使った商品も販売されているといいます。

 実は、メロンが見つかったのは店から出たゴミを置く場所で、ゴミ袋からタネがこぼれ落ちて芽が出た可能性もあると話します。

 (洋菓子店の店員)「今年は数回なんですけど、デコレーションケーキの上に飾ったりするのに(メロンを)購入して何回かは使いましたけど。その時のゴミが…(原因)かもしれないです」

 最近は、メロンの観察を続けているそうで…

 (洋菓子店の店員)「気づいたのは3週間くらい前です。そのころはまだ網目とかが全然ない状態で。いつも見守ってました」

 食べることはできるのでしょうか?専門家に聞いてみると…

 (大阪環農水研 山崎基嘉さん)「なかなか答えにくいところなんですが…得体のしれないものなので食べない方が無難です」