実りの秋を迎え、まちのスーパーにも新米がお目見えしています。食品の値上げが続く中、その新米価格はおととしのおよそ2倍に高騰しています。

やってきたのは、愛媛県松山市にある木村チェーン朝生田店。

店内には愛媛産や新潟産など、全国各地の新米が積まれていました。

(木村チェーン 衣川裕樹 専務)
「コメ不足からずっと高い状況が続いていて、恐らく今年は、このまま値段が下がらないと言われている」

コシヒカリ5キロの価格は、愛媛のコメどころ西予市宇和町産が4980円、新潟産は5280円など、コメ不足となる前のおととしと比べて、およそ2倍です。

(衣川専務)
「正直、少し売れ行きは悪くなっている。パンや麺類などにシフトするお客さんも結構、いる」

一方、豊漁が伝えられる秋の味覚サンマですが、1匹298円と例年と変わらないそうです。
ただ…
(衣川専務)
「今年については、すごくサンマのサイズが大きくてすごく脂がのって、今年はオススメ」
今後の見通しは?
(衣川専務)
「上がることはないと思うが、もしかしたらもう少し安くなるかな」

また、野菜ではキャベツが落ち着いてきました。
(衣川専務)
「収穫量も通常で、あまり相場が高くなったり安くなったりとかはしてない」
4月頃には1玉およそ300円もしましたが、今は160円ほどです。

対して価格が高騰しているのがトマトです。
(衣川専務)
「猛暑続きで、生育がうまくいかなかったことが原因。今からは相場も下がってくると思う」

タマネギも猛暑の影響を大きく受けています。
(衣川専務)
「タマネギは、普段ならLサイズが中心だが、今年は玉太りが悪いので、Mサイズがメイン」

猛暑による生育不良に収まらない値上げの波…
買い物客もあきらめムードです。
(買い物客)
「全体的にものが上がっているが、食べることは欠かせないので、高くてもしかたないと思う価格が下がることを願っているが、それも無理かな」

実りの秋となりましたが猛暑の影響は続いていて、今後の天候が私たちの食卓や家計に影響を与えそうです。